再生医療
再生医療とは、体の組織がダメージを受けたときに、体が本来持っている回復能力を引き出し、治療する医療を指します。慢性的な痛みに有効だと近年注目されてます。
治療の目的
痛みの改善・炎症をおさえることを第一の目的としており、さらに損傷部位の自己修復能力を促進し、自然治癒に導いていきます。
PFC-FDとは
多血小板血漿(platelet rich plasma)の略です。
当院で採用している「 PFC-FD」は、血小板に含まれる成長因子を凝縮・抽出することで、通常のPRP療法に比べて、成長因子が2倍になることがわかっています。
活性化させた成長因子を痛みのある部位に注入することで自己修復能力を高め、痛みや機能の改善が期待できます。
またフリーズドライ加工をしますので、6か月間保存が可能となり、血液採取後、患者様の都合が良い時に来院して頂き、治療を受けて頂くことができます。
PFC-FDの効果
・効果は通常は1~2か月程度で出てきます。持続効果は半年から1年程です。(個人差があります)
・骨の変形程度によりますが、約7割の方に効果があるようです。
治療の流れ
- STEP1
- 診察で、治療の適応があるか判断いたします
- STEP2
- 採血を行う日を予約いたします
- STEP3
- 採血いたします(約50ml)
- STEP4
- 2~3週間後に、加工された成長因子が戻ってきたら電話連絡を致します
- STEP5
- ご来院いただき、患部に成長因子を注射します。
その際、入院や手術は不要です。注射のみで完結します。
治療後の注意点
【翌日~1週間】
・痛みを感じている間に、安静にし過ぎてしまうと、治療部位が硬くなり長期的な痛みの元になる可能性があります。
・関節は細菌に弱いので、注入部は清潔に保ってください。
・注射当日はシャワー、翌日から浴槽に入っても大丈夫です。
・注射後、細胞が活性化・促進されるため、発赤や痛みを伴うことがありますが、その後自然消失していきます。また、血流の良くなる活動(長時間の入浴、サウナ、運動、飲酒など)を行うことで、痛みが強くなることがありますが、この痛みが強くなったからと言って、治療効果に差はありません。
【1週間~3週間】
・診察で経過を確認しながら、各疾患に応じたリハビリテーションを進めて行きます。
【スポーツ復帰】
・部位にもよりますが、最低1か月程度かかります。
治療の長所・メリット
・100%自分の血液を使用するので副作用がほとんどありません。
・自己修復が難しいと言われる組織でも、修復を促すことが期待できます。
・何度でも受けることができます。
・関節、筋、腱、靱帯など運動器の大半に対して治療を行うことができます。
・当院ではエコーを用いて注射を行うので損傷した組織に正確 に注射いたします。
・入院が不要です。
・治療後から普段の生活が可能です。
治療の短所・デメリット
・保険適用外の治療であり、費用は自己負担となります。
・変形の程度により効果に差があります。
・個人の成長因子の働きによって効果が変わるので、治療効果にばらつきがあります。
・注射部位の痛みや炎症を伴うことがあります。
・感染症がある場合、治療できない場合があります。
・効果が一生続く訳ではありません。
・薬物治療や手術療法と比較するといまだ臨床試験のデータが少ないです。
(安全面に関してはすでに証明されています)
費用について
再生医療(PRP-FD治療) (2アンプル/問診・注射手技など全て込み) |
198,000円(税込) |
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※安全性が確立され効果が出ているものの、最新治療であり保険診療として認められるほどの臨床データが少ないため、保険適用外となります。
PFC-FD作製に際しての注意点
・PFC-FDは感染症検査(HIV、HBV、HCV、梅毒、HTLV-1)で陰性の方のみ提供可能です。血液検査の結果、加工作業ができないとなった場合は血液検査代金のみご負担となります。13,000円(税込)
・悪性腫瘍を患っている方はお受けいただけません。
・体調の良くない場合や、血液の状態によっては、ごく稀に作製が出来ない場合もあります。その際には再度採血をお願いさせていただきます。
・医療機関から血液輸送時に破損した場合、再度採血をしていただく必要があります。
・保存期間を過ぎた場合、破棄させていただきます。(保存期間半年)
よくあるご質問
Q.貧血でも治療できますか?
Q.注射は繰り返しすることは可能ですか?
Q.治療費について